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台湾でレンタカーを借りるなら「和運租車」が断然オススメ!実際に利用した流れや運転した感想、注意点を徹底体験レポート

「台東から台北まで、東海岸をドライブしたい」

東台湾の旅行を計画していた時、真っ先に浮かんだのがこのプランでした。しかし、台湾の東部地域は鉄道やバスの本数が限られており、公共交通機関だけでは思うように観光できません。そこで候補に上がったのがレンタカーの利用です。

HertzやAvisなど、日本でもおなじみの外資系レンタカー会社もありましたが、今回私が選んだのは台湾のローカルサービス「和運租車(Ho Ing)」。この選択が、後に大正解だったことが分かります。

和運租車を選んだ決め手

https://www.easyrent.com.tw/

台湾の企業、和雲行動服務が運営する和運租車。その存在を知ったのは、台湾在住の友人からの紹介でした。ローカルの会社から車を借りるなんて危険なのでは?という気持ちもよぎったものの、「台湾人なら誰でも知ってる老舗」とのこと。確かに、調べてみると台湾全土に営業所があり、特に地方都市でのネットワークの広さは群を抜いています。

www.easyrent.com.tw

最初に目を引いたのは、やはり料金の安さです。同じクラスの車種で外資系と比較したところ、なんと半額程度。数日間のレンタルを予定していた私たちにとって、この価格差は大きな魅力でした。

しかし、決め手となったのは値段以上に「乗り捨て」に対応していたこと。台東から台北まで、台湾東部を縦断する私たちの旅程では、これが必須だったのです。実は台湾では乗り捨て可能なレンタカーサービスは非常に限られています。その点、和運租車は格安料金で対応してくれました。

台湾全土に営業所を構えているため、もしもの場合の対策も安心

また、台湾の道路事情を知る友人から聞いた話も、選択の後押しとなりました。台湾では台風や豪雨で幹線道路が通行止めになることも少なくないそう。そんな時、台湾中に営業所を持っている和運であれば安心。近くの営業所で急遽乗り捨てができるという万が一の際のセーフティネットは大きかったです。

台風や地震の影響を受けやすい台湾では、災害の度に道路が封鎖されたり、時間帯によって通行止め規制が入ることがしばしば。

オンラインで予約手続き

実際の予約はKlookを通じて行いました。車種とレンタル期間、そして台東空港での受け取り、台北駅での返却を指定。この時点で気になったのが、外資系レンタカーと異なりキャンセル規定が厳格なこと。直前のキャンセルでもしっかり料金が発生するようです。

https://www.klook.com/car-rentals/supplier/1184-ho-ing-car-rentals/

予約を進める中で、重要な発見がありました。カーナビが標準装備されていないどころか、オプションとしても用意されていないのです。外資系の場合、英語ナビが付いているケースも多いのですが、和運租車では別途持ち込みのスマートフォンのナビで対応する必要がありました。

また、予約確認メールで「免許証の翻訳文が必要」という注意書きを発見。すぐにJAFに依頼して準備することにしました。実はこれ、台湾のレンタカー会社共通のルールなのですが、事前に気付けて本当に良かったです。

www.kosupatravel.com

その他気になったのは、任意保険(免責保険)の追加オプションがウェブ予約では選択できないこと。これは貸出時に窓口で相談することにして、ひとまず基本料金のみで予約を確定させました。

貸出当日の手続き

台東駅すぐの営業所へ

台東駅に到着し、駅から徒歩圏の和運租車の営業所へ。パスポート、運転免許証、そして準備しておいた免許証翻訳文を提示すると、スタッフが丁寧に契約内容の説明を始めてくれました。

まず提案されたのが「Excess保険」への加入です。これは車両保険の免責額を引き下げる追加補償とのこと。慣れない台湾での運転、それも400kmを超えるロングドライブ。万が一のことを考えて加入を決めました。

その後、独特の料金システムについて説明を受けます。実は和運租車、ガソリン代の支払い方式が日本の一般的なレンタカー会社とは大きく異なります。「お客様自身で給油する必要はありません」とスタッフが教えてくれました。車に備え付けの専用カードを使って給油し、走行距離に応じた燃料代を返却時に精算する仕組みとのこと。

また、高速道路料金も後払い。車載器で記録された通行履歴を返却時に精算します。確かに旅行者にとっては、その都度の支払いが不要で便利かもしれません。

ちなみにバイクレンタルも充実しています。

ただし、交通違反には要注意だと念を押されました。違反があった場合は和運租車経由で後日請求され、事前に登録したクレジットカードから引き落とされるとのこと。誓約書に署名しながら、改めて安全運転を心に誓いました。

400kmのドライブ

いよいよ台東から台北へ、東海岸沿いのドライブが始まりました。スマートフォンGoogleマップを頼りに、まずは花蓮を目指します。台湾の道路は基本的に日本と逆の左ハンドル・右側通行。最初こそ不安だったものの、運転をする中で段々慣れていきました。

花蓮より北の台9線は国内外でも有名な絶景ドライブスポット!ここを走るために車を借りたと言っても過言ではありません。

途中車の挙動がおかしくなったため、念のため和運租車のサポートダイヤルに電話をしてみることに。中国語とカタコト英語での対応でしたが、的確なアドバイスをくれました。結果的には大きな問題ではなかったものの、迅速な対応に安心感を覚えました。

走行中は専用カードでの給油も問題なく(ガソリンの種別について、ガソリンスタンド係員に尋ねられる場面がありましたが、給油口に書いてある数字を見て理解して頂けたみたいです)、高速道路の料金所も車載器でスムーズに通過。和運租車のシステムは、確かに観光客にとって使い勝手が良いと実感しました。お陰様で、東海岸の絶景を楽しみながら、ストレスフリーなドライブを満喫することができました。

意外と難関?台北駅での返却

400キロのドライブを終え、いよいよ台北駅での返却です。ここで予想外の苦労を味わうことになりました。

というのも、台北駅での返却は営業所への直接返却ではなく、指定の地下駐車場に車を停める方式だったのです。事前に共有いただいた案内には駐車場の住所が記載されていましたが、GoogleMapの情報が不正確で、入口がなかなか見つかりません。台北駅周辺の複雑な一方通行に悩まされながら、20分ほど周回することに...。

最終的に何とか自力で駐車場入口を発見し、指定の区画へ無事到着。台北駅の営業所に電話をすると、すぐに係員が確認に来てくれました。車の状態をチェックした後は、駅構内にある和運租車のカウンターで最終精算。走行距離に応じたガソリン代と高速代を支払って、全ての手続きが完了です。

後から思えば、返却場所については、もう少し詳細な地図やランドマークを含めた案内があれば、より親切だったかもしれません。とはいえ、これは台北駅という特殊な立地ゆえの課題。他の営業所では、もっとシンプルに返却できるのではないでしょうか。

総合的な感想:また利用したい理由

のべ400km以上のドライブを終えて、和運租車を選んで本当に良かったと感じています。料金の安さはもちろんですが、それ以上に、台湾全土をカバーする営業網の充実ぶりが魅力的でした。特に、私たちのような片道利用のニーズにも対応してくれる点は、大きなアドバンテージ。また、ガソリンや高速料金の後払いシステムは、観光客目線で考えられたサービスだと感じました。

確かに、カーナビが付いていない点や、台北駅での返却手続きなど、改善の余地がある部分も見られました。しかし、総じて使い勝手の良いサービスだったと言えます。

次回台湾を訪れる際も、迷わず和運租車を選ぶと思います。なお、台湾でのレンタカー利用には、日本とは異なる独特の注意点がいくつかあります。それらについては、次回の記事で詳しくご紹介させていただく予定です。

次回記事はこちら

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なお、営業時間はお店によって異なります。貸出・返却時刻のスケジュールを立てる際には各店の営業時間をご確認ください。

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