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遇龍河の竹筏下りはどの路線・区間が一番おすすめ?全11ルート徹底検証

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桂林・陽朔観光のハイライトとして知られる、漓江の支流「遇龍河」の竹筏下り。静かな川面に映る奇峰の連なり、のどかな田園風景、そして堰を滑り降りるスリル満点の瞬間——この体験を求めて、世界中から旅行者が訪れます。

しかし、いざ予約しようとすると意外な事実に気づくはずです。遇龍河の竹筏下りには実に11もの異なるルートが存在するのです。出発地点と到着地点の組み合わせによって、体験の質が大きく異なり、料金も45元から320元まで幅広く設定されています。

「どのルートを選べばいいの?」「違いは何?」——この疑問を抱く旅行者は少なくありません。実際、適当に選んでしまって後悔したという声も耳にします。そこで今回は、景色の美しさ、スリルの充実度、コストパフォーマンス、そして現地での実際の人気度を総合的に評価し、全11ルートを詳しく解説していきます。

実は選択肢が豊富すぎる遇龍河の竹筏下り

多くの旅行ガイドでは「遇龍河で竹筏下りを楽しもう」と簡単に紹介されていますが、実際には出発地点と到着地点の組み合わせによって、体験の内容が驚くほど異なります。距離は2kmの短いものから6kmの長距離まで、所要時間も30分から90分まで様々。料金も1人あたり45元から160元と、3倍以上の開きがあります。

そして最も重要なのが堰(坝・せき)の数と高低差です。

堰とは川に設けられたダムのような段差のこと。竹筏がこの堰を滑り降りる瞬間こそ、遇龍河体験最大の醍醐味と言えるでしょう。水しぶきを浴びながら、時には悲鳴を上げながら急な落差を下る——このスリルがあるかないかで、満足度は天と地ほど変わってきます。最も充実したルートでは9回もの堰を越えますが、一方で堰が全くないルートも存在します。

往復ルートと単程ルート

遇龍河の竹筏ルートは大きく二つのタイプに分けられます。

往復ルート(往返)は、同じ地点から出発して戻ってくるコース。車を駐車場に置いたまま楽しめるので、レンタカー利用者には便利です。家族連れや高齢者向けに設計されており、堰が少ないか全くないルートが多いとのこと。川を上る際は、なんと川の中に設置された昇降機(リフト)を使って上流へ戻ります。この昇降機システムは実に中国らしい発想で、初めて見る旅行者は驚くことでしょう。安全性は高いのですが、高低差を利用したスリルをほとんど味わえないのが残念なところ。

水流に逆らって遡上するには昇降機を使用する

一方、単程ルート(単程)は、出発地点と到着地点が異なる片道コース。川の流れに沿って下るため、最大9回もの堰を越える刺激的なルートが用意されています。遇龍河の真髄を味わいたいなら、間違いなくこちらです。ただし到着後の移動手段を考える必要があり、特に大きな荷物を持っている場合は少々面倒かもしれません。

本当に重要なのは「景色・スリル・コスパ・人気度」

遇龍河の竹筏下りを選ぶ際、私が重視したのは4つのポイントです。

まず景観の美しさ。遇龍河には「最美区間」と呼ばれるエリアがあり、このエリアを通るかどうかで写真映えが全く変わってきます。鏡のような水面に映り込む連峰、竹林に囲まれた静寂のひととき——せっかくなら、こうした絶景を確実に楽しめるルートを選びたいですよね。

次に堰の数とスリル度。堰が多いほど体験の密度が高まります。大きな落差のある堰では思わず声が出てしまうほどの迫力です。ただし、小さなお子さんや水に濡れたくない方には、堰の少ないルートの方が安心でしょう。

そしてコストパフォーマンスと時間効率。旅行の日程は限られていますから、どれだけ効率よく遇龍河の魅力を体験できるかは重要です。長時間のルートが必ずしも良いとは限らず、見どころを凝縮した短時間コースの方が満足度が高いこともあります。

最後に実際の人気度。現地で最も早く売り切れるルートには、ちゃんと理由があるはずです。地元の人々や何度も訪れているリピーターが選ぶルートこそ、本当のおすすめと言えるでしょう。

それでは、これらの要素を総合的に評価した完全ランキングを見ていきましょう。

遇龍河竹筏下り 完全ランキング

🥇 1位:水厄底码头 → 工农桥(综合码头)

200元/筏(2人乗り)|堰4回|3km|40分

堂々の第1位は、現地で最も早く売り切れる黄金ルートです。このコースが圧倒的な人気を誇る理由は明確で、遇龍河の「最美区間」だけを効率よく楽しめるという一点に尽きます。

出発直後から絵画のような風景が広がり、鏡面のような水面に映る奇峰の連なりは息をのむ美しさ。堰は4回と適度で、怖すぎず物足りなくもないちょうどいいバランスです。40分という時間も絶妙で、集中力を保ったまま最高の景色を堪能できます。

コストパフォーマンスも文句なしの1人100元(約2,000円)。遇龍河は東向きに下るため、午後の光が順光になり、顔も山も美しく写真に収まります。朝は逆光になってしまうので、写真重視なら午後の出発がおすすめです。

ただし人気が高すぎて、週末や連休は前日に完売することも珍しくありません。予約方法については次回の記事で詳しく解説しますが、特殊な方法を使えばスムーズに確保できます。

初めての遇龍河体験で、時間もそれほど多くない旅行者にとって、このルート以上の選択肢はないと思います。

🥈 2位:骥马码头 → 工农桥(综合码头)

320元/筏(2人乗り)|堰9回|6km|75分

「遇龍河のすべてを体験したい」という欲張りな方には、この王道フルバージョンコースがぴったりです。1位の水厄底ルートの上流から出発し、最美区間を含む全行程を90分かけてゆったりと下ります。

序盤は田園風景が広がるのどかなエリアから始まり、中盤に差し掛かると山峰の密度が増してきます。そしていよいよ最美区間へ。終盤まで合計9回の堰が待ち構えており、この堰の数は遇龍河最多です。

1人160元(約3,200円)は決して安くありませんが、90分という時間を考えればむしろリーズナブルだと感じました。体力に余裕があり、時間をかけて遇龍河を満喫したい方、特に午前中から昼過ぎまで使える方にはこちらをおすすめします。

水厄底ルートが売り切れていた場合の第一候補としても優秀です。

🥈 3位:金龙桥码头 → 旧县码头

320元/筏(2人乗り)|堰9回|6km|75分

「とにかく刺激が欲しい!」というアドベンチャー志向の方には、このルートが最適でしょう。2位の骥马ルートと距離・時間・堰の数は同じですが、決定的な違いは堰の落差の大きさにあります。

このコースには遇龍河随一の大落差堰が含まれており、そこを滑り降りる瞬間は絶叫必至。水しぶきが容赦なく降りかかり、ズボンまでびしょ濡れになることを覚悟してください。まさに天然のウォーターアトラクションです。

若いカップルやグループ旅行で盛り上がりたい方にぴったり。ただし、貴重品は必ず防水バッグに入れ、スマホも防水ケース必須です。また、到着地点の旧県码头からの移動手段を事前に確認しておくことをおすすめします。

濡れても構わない服装とサンダルを用意して、童心に返って楽しんでください。

🥉 4位:夏棠码头 → 骥马码头

200元/筏(2人乗り)|堰4回|3km|40分

連休や週末に訪れる予定で、人気ルートの混雑を避けたい方には、この裏技ルートがおすすめです。比較的新しく整備されたコースで、まだ知名度が低く空いている可能性が高いのが魅力。

内容的には1位の水厄底ルートに近く、堰4回で適度なスリル、所要時間40分、料金も同じ100元/人(約2,000円)とコストパフォーマンスに優れています。景観は田園風景がやや多めで、遊歩道などの人工物が少し視界に入るものの、それほど気になるレベルではありませんでした。

「水厄底が売り切れていた」「でも骥马の長距離は時間的に厳しい」という状況での代替案として有効です。

🥉 5位:览胜桥码头 → 骆驼过江

200元/筏(2人乗り)|堰6回|3.6km|50分

このルートの特徴は、50分という時間の中に堰が6回も詰め込まれている点です。1位や4位より多く、スリルの密度が高いと言えるでしょう。

やや穴場のルートで観光客の認知度が低いため、混雑を避けられる可能性が高いようです。コストパフォーマンスは100元/人(約2,000円)と標準的ですが、堰の数を考えれば悪くない選択肢だと思います。

ただし、最美区間を通らないため、絶景重視の方には物足りないかもしれません。「景色よりもスリルを味わいたい」「人気ルートは避けたい」という方向けです。

6位:龙潭码头 → 凤楼坳

180元/筏(2人乗り)|堰5回|3km|40分

1人90元(約1,800円)という最も安い単程ルートの一つです。予算を抑えたい方や、「とりあえず遇龍河を体験してみたい」という方には検討する価値があります。

堰も5回とそれなりの数があり、40分という時間も適度。景観面では上位ルートに一歩及ばず、最美区間は通らないものの、バランスの取れたルートだと感じます。ただし、こちらは厳密には遇龍河ではなく、支流の「鳳凰河」を通るルート。だからちょっと安いわけです。学生旅行や若いバックパッカーには人気があるそうです。

7位:遇龙河码头 → 犀牛塘(往復)

180元/筏(4人乗り)|堰2回|2.5km|40分

ここからは往復ルートになります。このコースは4人乗り筏を使用し、1人あたり45元(約900円)という安さが魅力です。家族やグループで費用を抑えたい場合に適しています。

遇龍橋という美しい古橋が撮影ポイントで、SNS映えする写真が撮れるはず。水面が静かなため鏡面反射も期待できます。ただし往復のため景色の変化は限定的で、堰も2回と少なめ。川を上る際は昇降機を利用。スリルを求める方には向いていません。

8位:兴隆码头 → 仙桂桥(往復)

180元/筏(2人乗り)|堰2回|2.5km|40分

自家用車やレンタカーで訪れる方には便利な往復ルートです。仙桂橋という趣のある古橋が見どころだとのこと。1人90元(約1,800円)で40分の体験ができますが、やはり往復ルートの宿命として、刺激や変化には欠けます。

ローカルな雰囲気と静かな時間を楽しみたい方向けでしょう。田園風景の中でのんびり過ごしたい、写真をゆっくり撮りたいという方にはいいかもしれません。

9位:富里桥码头 → 三岔口(往復)

358元/筏(4人乗り)|堰なし|2km|30分

4人家族向けの安全重視ルートです。1人89.5元(約1,800円)と計算上は安く見えますが、堰が全くないのが致命的。遇龍河の醍醐味を体験できません。古橋をバックにした集合写真が撮れるのが主な見どころだそうです。

小さなお子さん連れ(特に1m未満の幼児)や高齢者には安心かもしれませんが、若者や一般的な家族連れには正直おすすめしにくいです。同じ往復なら7位の遇龙河码头ルートの方がまだ堰が2回あります。

10位:优村码头 → 大坝桥(往復)

180元/筏(2人乗り)|堰なし|2.5km|30分

こちらも堰のない往復ルート。1人90元(約1,800円)で30分、のんびりと川の上で時間を過ごせます。景観は悪くないと聞きますが、遇龍河ならではの体験という点では物足りなさが残るでしょう。

「体力に自信がない」「とにかく安全第一」という方以外には、積極的におすすめする理由が見つかりません。

11位:阳朔湾休闲漂(往復)

45元/人(8人乗り)|堰なし|2km|30分

遇龍河全ルートの中で最安値の45元/人(約900円)です。8人乗りの大型筏で、とにかく安く竹筏体験だけしたいという方向けとのこと。

しかし正直なところ、景観も体験内容も控えめで、「せっかく陽朔まで来たのに...」と後悔する可能性が高いと思います。時間や予算の制約が極めて厳しい場合を除き、プラス55元(約1,100円)で1位の水厄底ルートを選ぶことを強くおすすめします。

ぴったりのルートを選ぶために

ここまで全11ルートを紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いでしょう。旅のスタイルと優先順位によって、最適な選択は変わってきます。

初めての遇龍河で後悔したくない方、時間が限られている方は、迷わず1位の水厄底→工农桥ルートを選んでください。最美区間、適度なスリル、コスパの三拍子が揃った完璧なルートです。ただし人気が高いため、事前の確保を強くおすすめします。

時間に余裕があり、遇龍河を徹底的に楽しみたい方は2位の骥马→工农桥ルートへ。90分かけて上流から最美区間まで、遇龍河のすべてを体験できます。

刺激とアドベンチャーを求める若者グループは3位の金龙桥→旧县ルート。大落差の堰での絶叫体験は一生の思い出になるでしょう。防水対策だけは万全に。

小さなお子さん連れや高齢者と一緒なら、7位の遇龙河码头→犀牛塘の往復ルートが安全。ただし、小学生以上のお子さんなら1位のルートでも十分楽しめるはずです。

予約と当日のアドバイス

遇龍河の竹筏下りを最高の体験にするため、いくつかの実践的なアドバイスをお伝えします。

予約のタイミングは非常に重要です。特に1位の水厄底ルートは前日の予約解禁と同時に完売することが珍しくないとのこと。予約方法については少し特殊なコツがあるため、次回の記事で詳しく解説します。

乗船時間については、遇龍河が東向きに下ることを考慮すると、午後が写真撮影のベストタイムです。朝は逆光になってしまい、せっかくの絶景も顔も暗く写ってしまいます。午後2時から4時頃が最も光の条件が良いでしょう。

服装と持ち物については、堰のあるルートでは必ず濡れると考えてください。速乾性のズボンかショートパンツ、濡れても大丈夫なサンダルがベスト。貴重品は防水バッグに、スマホは防水ケースに入れましょう。日焼け止めと帽子も忘れずに。

まとめ:遇龍河は選び方次第で満足度が変わる

遇龍河の竹筏下りは、桂林・陽朔旅行のハイライトとなる素晴らしい体験です。しかし11ものルートが存在するがゆえに、選択を間違えると期待外れに終わってしまう可能性もあります。

堰のない往復ルートを選んで「思ったより物足りなかった」と後悔する旅行者を何人も見てきました。逆に、水厄底や骥马の単程ルートを選んだ人たちは、ほぼ例外なく満足そうな笑顔で筏を降りていきます。

この記事で紹介したランキングと選び方のポイントを参考に、あなたの旅のスタイルに合った最適なルートを選んでください。特別な理由がない限り、1位の水厄底→工农桥ルートを選んでおけば、まず間違いはありません。

静かな川面を滑るように進む竹筏、鏡のように山を映す水面、堰を滑り降りる瞬間のスリル——桂林の山水画の中に自分がいるような、この上なく贅沢な時間が、あなたを待っています。

次回は、この人気ルートを確実に予約する特殊な方法と、当日スムーズに楽しむための実践的なコツを詳しく解説します。お楽しみに!

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