定番ツアーはもう飽きた?ローカル旅行情報発信サイト「コスパトラベル」

パッケージツアーやガイドブックに頼った旅行に飽きた大の旅行好きの方々向けに、ローカル&コスパの良い旅行情報を集めたポータルサイト

eDreams Primeは本当にお得?元は取れる?15日間無料トライアル徹底検証レポート

記事内にはスポンサーリンクが含まれる場合があります。

海外旅行の計画を立てるとき、少しでも安く予約したいと思うのは当然のこと。そんな中、eDreamsという旅行予約サイトが提供する「eDreams Prime」という有料会員サービスが気になっている方も多いのではないでしょうか。

月額1,390円を払えば航空券やホテルが割引になるというこのサービス、本当にお得なのか?それとも損をするのか?ネット上には様々な意見が飛び交っていますが、実際のところはどうなのでしょう。

今回、私自身が15日間の無料トライアルを利用し、実際に4回の航空券予約を通じて徹底検証してみました。リアルな体験談として、加入を検討している方の参考になれば幸いです。

eDreamsそのものの評判検証についてはこちらのレポートをご覧ください!

www.kosupatravel.com

eDreams Primeとは?

まず、eDreams Prime(イードリームズ・プライム)について簡単に説明します。これは、eDreamsという海外の旅行予約サイトが提供する有料のサブスクリプションサービスです。月額1,390円、または年額一括払いで会員になることで、航空券やホテル、レンタカーの予約時に会員限定の割引価格が適用されます。

公式サイトでは「700万人以上が利用」「ベストプライス保証(24時間以内に他サイトでより安い価格を見つけたら2倍返金)」などの魅力的な特典が謳われています。また、ダブリン-ロンドン間の旅行で合計136ユーロ(約2万円)の節約ができた事例なども紹介されており、一見すると非常にお得に見えます。

新規登録者には15日間の無料トライアル期間が設けられており、この期間中に実際のサービスを体験できるというのが大きな特徴です。

ネット上で囁かれるネガティブな評判

ただし、eDreams Primeについて調べていると、必ずしもポジティブな意見ばかりではないことに気づきます。特に気になるのが以下のような指摘です。

まず、「解約が異常に難しい」という声が目立ちます。無料トライアル期間中に解約しようとしても、解約ボタンがどこにあるのか分からず、結局15日を過ぎて課金されてしまったという報告が少なくありません。意図的に解約を難しくしているのではないかという疑念すら持たれています。

次に、「宣伝されているほど割引額が大きくない」という意見も見られます。確かに公式サイトの事例では大幅な割引が示されていますが、それはあくまでベストケースであって、実際にはもっと控えめな割引しか得られないのではないかという指摘です。

さらに、「eDreamsの元の価格自体が他サイトより高い」という疑問もあります。つまり、Prime会員価格になったとしても、SkyscannerやExpediaなどで予約した方が結局安いのではないか、という懸念です。

そして最も根本的な疑問として、「年会費を払ってまで得する人はどれくらいいるのか?」という点があります。頻繁に旅行する人でなければ元が取れないのではないか、という当然の疑問です。

これらの疑念を抱えながら、私は実際に自分で試してみることにしました。

実際に検証してみた

15日間の無料トライアル期間中、私は実際に4回の航空券予約を行いました。検証目的ではありますが、すべて実際に利用する予定のフライトです。結果は以下の通りです。

今回の検証にあたり、近距離便を4旅程予約してみました。

| 割引前金額 | 割引額 | 割引率 |

  • フライト1(東京 - 香港往復) | 45,388円 | 2,576円 | 5.7% |
  • フライト2(東京 - 台北片道) | 16,317円 | 914円 | 5.6% |
  • フライト3(東京 - 上海片道) | 12,627円 | 734円 | 5.8% |
  • フライト4(上海 - 東京片道) | 11,734円 | 792円 | 6.7% |

合計割引額:5,016円  割引率平均:約5.9%

結論から言うと、航空券に関しては確実に約5〜7%の割引が得られることが分かりました。これは決して誇大広告ではなく、実際に適用される数字です。

45,388円の航空券が約2,576円、16,317円が約914円の節約になりました。月額1,390円のサービスとしては、確かに悪くない数字です。15日間で5,016円の割引を受けられたということは、もし1ヶ月フルに活用したら、理論上は月額料金を大きく上回る節約が可能ということになります。

高額フライトほど恩恵が大きい

今回の検証で明らかになったのは、予約金額が高いほど割引額も大きくなるという当たり前の事実です。45,388円の予約で2,576円の割引ということは、10万円なら5,000円以上の割引が期待できます。

ビジネスクラスや長距離国際線など、高額なフライトを予約する機会が多い人にとっては、かなり魅力的なサービスと言えるでしょう。

ホテル・レンタカーは期待外れ

一方で、大きな期待外れだったのがホテルとレンタカーです。公式には「ホテルやレンタカーも割引対象」となっていますが、実際に価格を比較してみると、Booking.com、Agoda、Hotels.comなど他の専門サイトの方が圧倒的に安いケースがほとんどでした。

Prime割引を適用してもなお、他サイトの通常価格より高いことも珍しくありません。正直なところ、ホテルやレンタカーについては、わざわざeDreamsで予約する理由が見つかりませんでした。Primeの価値は、あくまで航空券に集中していると考えた方が良いでしょう。

国別バウチャーというもう一つの特典

検証中に気づいた興味深い特典として、特定の渡航先国に対する限定バウチャーがあります。私の場合は該当する国への渡航予定がなかったため利用できませんでしたが、タイミングが合えば数千円から1万円以上の追加割引が得られる可能性があります。

これは運の要素が強いものの、もし該当する国への旅行を予定しているなら、それだけで月額料金の元を取れるかもしれません。

本当に元が取れるのか?現実的なシミュレーション

検証結果を踏まえて、現実的にPrimeで元が取れるのかを考えてみましょう。

年会費は月額1,390円×12ヶ月で16,680円です。この金額を回収するには、年間で16,680円以上の割引を受ける必要があります。なお、サイト上の表示がややこしいので勘違いしてしまいがちですが、1ヶ月のみの契約プランはありません。

約6%の割引率で計算すると、年間で約28万円分の航空券を予約すれば元が取れる計算になります。3万円の航空券なら年間9〜10回、4.5万円なら年間6回程度です。

一見すると「そんなに旅行しないから無理だ」と思うかもしれません。しかし、家族やグループ旅行で複数人分をまとめて予約する場合は話が変わってきます。4人家族で1回45,000円ずつの航空券を予約すれば、それだけで18万円です。年2回旅行すれば36万円になり、約6%の割引で約2.1万円の節約に達します。

つまり、予約する人数と頻度次第では、十分に元が取れる可能性があるということです。

最大の問題:eDreamsが必ずしも最安値ではない

ここまで読むと「じゃあPrimeに加入すれば必ずお得なのか」と思うかもしれませんが、話はそう単純ではありません。最も重要な問題は、eDreamsが提供する価格が必ずしも最安値ではないという点です。

実際に検証中、同じフライトでもKiwi.com、GotoGate、Expediaなど他のOTAの方が安い価格を提示しているケースが多々ありました。Prime割引を適用したとしても、他社の通常価格より高くなることも珍しくありません。

つまり、Primeの価値は「eDreamsで予約する場合」に限定されるのです。毎回複数のOTAを比較して最安値を探す習慣がある人にとっては、そもそもeDreamsを選ぶ機会が少なくなります。結果として、Primeの恩恵を受けられるチャンスも限られてしまうのです。

解約の難しさという大きな障壁

もう一つ、絶対に触れなければならない重要な問題があります。それは解約の難しさです。

実際に解約しようとしたところ、キャンセルリンクを見つけるのに30分以上かかりました。公式サイトやアプリ内で解約ボタンが非常に見つけにくく、ヘルプセンターにも明確な手順が書かれていません。最終的には、アプリ上で試行錯誤の末、何とかキャンセルメニューを発見できました。

これはちょっとズルい設計だと感じました。多くの人が解約方法を見つけられずに15日を超過し、意図せず課金されてしまう可能性が高いでしょう。実際、ネット上にはそのような被害報告が数多く見られます。

トライアルを始める際は、必ず開始直後にカレンダーに「13日目:Prime解約」などとリマインダーを設定してください。ギリギリになって慌てると、解約できずに課金されるリスクが非常に高いです。

私の最終判断:継続しなかった理由

15日間のトライアルを終えて、私は継続しないことに決めました。

理由は明確です。私は比較的頻繁に旅行をしますが、必ずしも毎回eDreamsを使うとは限りません。Kiwi.com、GotoGate、Expediaなど、その時々で最安値を提供しているOTAは変わります。価格比較を怠らない限り、eDreamsが最安値であるケースはそれほど多くないのです。

もしeDreamsの価格が常に最安値、あるいはPrime割引を適用すれば確実に最安値になるのであれば、迷わず年会費を払ったでしょう。しかし現実はそうではありません。年間16,680円を払っても、実際にPrime価格で予約できる機会が限られるなら、投資対効果は低いと判断しました。

まとめ:こんな人には価値がある、こんな人には向かない

eDreams Primeは、適切な条件下では確実に節約できるサービスです。しかし、万人向けではありません。特に、徹底的に価格比較をする人には向きません。複数のOTAを常にチェックして最安値を探す習慣がある人は、そもそもeDreamsを使う機会が少なくなるため、Primeの価値を十分に引き出せません。

年に1〜2回程度しか旅行しない人も、年会費を回収するのは難しいでしょう。格安旅行やLCC中心で、1回あたりの予約金額が小さい場合も同様です。

そして何より、サブスク管理が苦手な人は絶対に避けるべきです。解約を忘れて自動更新され続けるリスクが非常に高く、気づいたら数年分の会費を払っていたということになりかねません。

無料トライアルは絶対に試す価値があります。特にサブスク管理がしっかりできる方には強くおすすめします。実際の割引額を確認できますし、短期間に複数予約する予定があるなら、トライアル期間だけで数千円の節約が可能です。解約さえ忘れなければ、完全にノーリスクで恩恵を受けられるはずです。

※この記事は2025年11月の個人的な体験に基づいています。サービス内容や料金は変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。