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【速報】Kiwi.com Clubが正式リリース!実際に入会してメリットや仕組みを検証してみた

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本日、Kiwi.comが新しいロイヤルティプログラム「Kiwi.com Club」から正式リリース案内を受けた。無料で入会できて最大9万円分のバウチャーがもらえるという触れ込みだが、実際のところどうなのだろうか。リリース直後に早速入会してみたので、一旅行者の視点から詳しく見ていこう。

Kiwi.com Clubとは?

Kiwi.com Clubは、Kiwi.comが提供をスタートした無料のロイヤルティプログラムだ。一見するとTrip.comやAgodaのランク制度のように見えるが、実はかなりトリッキーな仕組みになっている。

プログラムには「Green」と「Black」の2つのティア(ランク)があり、全員がGreenからスタートする。条件を満たすとBlackにランクアップして、さらに充実した特典が使えるようになるという。

Greenティアで使える特典

アカウント認証だけで誰でも無料で入会できるGreenティアの特典は以下の通りだ。

まず、最大9万円分の無料バウチャーが定期的に枚数限定で配布されるとのこと。ただし、実際に入会してみたところ、すぐにバウチャーがもらえるわけではなかった。配布のタイミングや枚数、頻度については公式サイトにも明記されておらず、実態は不明だ。

次に、対象の旅程を特別なプロモーション料金で予約できる特典がある。ただし、これも具体的にどの程度の割引なのかは明示されていない。

Blackティアの特典とランクアップ条件の落とし穴

ここからが重要なポイントだ。BlackティアはGreenと比べて大きく2つの違いがある。

まず、Guaranteeまたはあんしんサポート付きの旅行を予約すると、自動的に払戻し可能なチケットのオプションが適用される。予定が変わりやすい人にとっては便利な機能だろう。旅行をキャンセルしたり予約を変更したりする必要が出た場合、Kiwi.comクレジットで基本運賃を即座に払い戻してもらえる。本来は有料オプションのサービスを無料で使えるという点は確かに魅力的だ。

次に、バウチャーの金額がGreenより大きくなる可能性がある(ただし配布実態は不明)。

Blackへのランクアップには実質的な課金が必要

問題は、Blackにランクアップする条件だ。利用規約によれば、「直近365日以内にKiwi.com GuaranteeまたはKiwi.com Benefitsを含む予約を4回以上完了」する必要がある。

これらは有料のオプションサービスであり、つまりBlackにランクアップするためには実質的に毎回オプション課金をしなければならない。

無料のロイヤルティプログラムと謳っているが、上位ランクに到達するには有料オプションの購入が前提となっているのだ。この点は、Trip.comやAgodaのような一般的なランク制度とは大きく異なる。

さらに、単に予約すればいいわけではなく、実際に旅行を完了させないとカウントされない。そして、予約時に自分自身が旅行者として登録されていることも必須だ。

ランクの維持も厳しい

ランクアップした後も、この条件を維持し続けなければならない。過去365日間でGuaranteeまたはあんしんサポート付きの旅行が4回未満になると、メンバー資格が一時停止となり、再度必要な回数の旅行を完了するまでBlackの特典は使えなくなる。

つまり、年に4回以上、毎回有料オプションを付けてKiwi.comで予約し続けなければならないということだ。

払戻し可能なチケットの注意点

目玉特典である「払戻し可能なチケット」だが、いくつか知っておくべき注意点がある。

キャンセル可能な期限は、基本的に出発の48時間前までだ。ただし、旅行の1週間前未満に予約した場合は出発の4時間前までとなる。また、最初の便の出発時刻の4時間以上前に予約したものにのみ適用される。

払戻しの対象範囲も重要だ。払い戻されるのはチケットの基本運賃(航空券の価格)のみで、Kiwi.comの手数料やその他の付帯サービスの料金は対象外となっている。

そして、払戻しはKiwi.comクレジットとして行われる。現金での返金ではなく、クレジットは再予約や今後の旅行予約にのみ使える形だ。これはeDreams Primeと同じ仕組みで、Kiwi.comを継続的に使う前提でないと実質的なメリットが薄れる。

フェアユースポリシーによる制限

利用規約には「フェアユースポリシー」が明記されており、払戻し可能なチケットの利用には制限がある。

同一月内でキャンセル最大2回、同一年内でキャンセル最大6回に制限されている。この上限に達すると、以降のキャンセルには無料アップグレード特典は適用されず、通常の航空会社の規則に従った払戻しとなる。

さらに、Kiwi.comクレジットでの払戻しを受け取った後、キャンセルと矛盾する行為を行った場合、クレジットによる払戻しを取り消され、Club会員資格を解除されることもあるという。

バウチャーは本当にもらえるのか?

公式サイトでは「最大9万円分の無料バウチャーを定期的に枚数限定で配布」とあるが、実際に入会してみたところ、バウチャーはすぐには表示されなかった。

配布のタイミング、頻度、枚数などの詳細は一切明記されておらず、実態は不明だ。利用規約によれば「随時、バウチャー配布のキャンペーンを実施」とあり、不定期のキャンペーンとして配布される模様だ。

各バウチャーには利用上限数が定められており、先着順で利用できる。上限数に達すると使えなくなるため、通知を有効にして待つしかなさそうだ。

OTAの「囲い込み戦略」としてのロイヤルティプログラム

ここで冷静に考えてみたいのが、このKiwi.com Clubが何を目的としているかだ。

以前、eDreams Primeという有料サブスクリプションサービスを検証した際にも感じたことだが、これらのロイヤルティプログラムは本質的に「OTAの囲い込み戦略」だ。ユーザーを特定のプラットフォームに固定し、他のOTAとの価格比較をさせないようにする仕組みといえる。

www.kosupatravel.com

Kiwi.com Clubは一見、Trip.comやAgodaのような無料のランク制度に見える。しかし、実際には上位ランクに到達するために有料オプションの購入が必須となっており、eDreams Primeのような有料会員制度に近い性質を持っている。

特典は確かに魅力的だが、それは「Kiwi.comで予約する場合」に限定される。普段から複数のOTAを比較して最安値を探す習慣がある人にとっては、そもそもKiwi.comを選ぶ機会が限られてしまう。

最安値を探す旅行者には向かない

私自身、過去に12種類のOTAで航空券予約を行ってきた。SEISHIN SPIRIT、GotoGate、Flight Network、Kiwi.com、eDreams、Agoda、HopeGoo、TeaFlight、Trip.com、Bravofly——毎回、最安値を探して使うOTAをコロコロ変えている。

この予約スタイルだと、Kiwi.com Clubの恩恵を受けられる機会は限定的だ。年に4回もKiwi.comでGuaranteeまたはあんしんサポート付きの予約をすることは、まずない。なぜなら、その時々で最も安いOTAを選び、かつ有料オプションは基本的に付けないからだ。

eDreams Primeと同様、Kiwi.com Clubも「使い続けていれば確かにお得なことはあるのかもしれない」が、常に同じOTAばかりを使用して年に何回も有料オプション付きで予約する、というケースはあまり一般的ではない。少なくとも、価格を重視する旅行者にとっては。

入会すべきか?正直な感想

実際に入会してみて、Kiwi.com Clubに入会するメリット・デメリットを考えてみた。

こんな人には価値があるかもしれない

まず、Kiwi.comをメインの予約サイトとして使っている人や、年に4回以上Guaranteeまたはあんしんサポート付きで予約する予定がある人なら、検討する価値はあるだろう。ただし、毎回有料オプションを付けることになるので、そのコストも計算に入れる必要がある。

また、入会自体は完全無料なので、とりあえず登録しておいて損はない。運良くバウチャーを獲得できる可能性もゼロではない。

こんな人には向かない

一方で、以下のような人には正直そこまでおすすめできない。

まず、徹底的に価格比較をする人だ。複数のOTAを常にチェックして最安値を探す習慣がある人は、そもそもKiwi.comを使う機会が少なくなるため、Clubの価値を十分に引き出せない。これは私自身がeDreams Primeを見送った理由でもある。

次に、有料オプションを付けずに予約したい人だ。Blackにランクアップするには、毎回Guaranteeまたはあんしんサポートというオプションサービスを購入する必要がある。これらのオプション料金を考えると、結局は他のOTAで予約した方が安くなる可能性が高い。

年に1〜2回程度しか旅行しない人や、格安旅行・LCC中心で1回あたりの予約金額が小さい人も、Blackにランクアップするのは現実的ではないだろう。

そして、バウチャー目当てだけで入会するのも期待値を適切に設定する必要がある。配布のタイミングや頻度が明確でなく、実際、私も入会直後にはバウチャーは見当たらなかった。

まとめ:無料なので登録はしてもいいが、過度な期待は禁物

Kiwi.com Clubは、無料で入会できるロイヤルティプログラムとして、一見魅力的に見える。しかし、詳しく見ていくと、上位ランクに到達するには実質的に有料オプションの購入が必須となっており、Trip.comなどの一般的なランク制度とは性質が異なる。

eDreams Primeの検証で学んだように、OTAのロイヤルティプログラムは本質的に「囲い込み戦略」だ。最安値を探して複数のOTAを比較する旅行者にとっては、恩恵を受ける機会が限られる。

さらに、Blackへのランクアップには年に4回以上、毎回有料オプション付きでの予約が必要という条件がある。このコストを考えると、本当にお得なのか疑問が残る。

私自身は、無料なのでとりあえず入会したが、過度な期待はしていない。バウチャーが配布されたタイミングで、ちょうどKiwi.comが最安値だった場合にのみ使う、くらいの温度感だ。

リリース直後ということもあり、バウチャー配布の実態などはまだ不明な点が多い。今後の動向を見守りつつ、実際にバウチャーが配布されたり、何か変化があったりしたら、またこのブログで報告する予定だ。

Kiwi.com Club

www.kiwi.com