前回記事から間が空いてしまったが、今回もアフタージャムセッション「JAMZ SESSION NIGHT」潜入レポートの続きを執筆させていただく。
前回記事はこちらから
JAMZ SESSION NIGHTは夜ひっそりと始まる
Java Jazz Festivalの興奮冷めやらぬ夜、熱狂的な音楽ファンが集う場所がある。それが、Hotel Borbudurで行われるアフタージャムセッション「JAMZ SESSION NIGHT」だ。
ジャズフェスティバルがまだまだ大盛り上がり中の夜22時ごろからスタートするJAMZ SESSION NIGHT。ジャズフェスでの出演を終えたアーティストたちが徐々にぞろぞろと会場に集まってきて、ジャムセッションにジョインしていく。深夜を過ぎてからが本番だが、このころにはすでにテーブル席は埋まっており、立ち見でも観るのが難しいほど。JAMZ SESSION NIGHTを観たいなら、ジャズフェスを早々に切り上げてHotel Borbudurへやって来るのがオススメだ。
二夜にわたる熱狂の「裏ステージ」
去年はJava Jazz Festival期間中、二夜にわたってJAMZ SESSION NIGHTに潜入した。一流アーティストたちの素顔が見れるジャムセッションは、まさにJava Jazz Festivalの「裏ステージ」と言っても過言ではない。
一夜目は、最新鋭ジャズメンたちに、ミニマルファンクのニューギターヒーロー、Cory Wongがジョイン。Coryのキレッキレカッティングギターが活きる、ワンコードファンクで即興ジャムセッションが行われた。また、ジャムセッションのベースには、Giacomo Turraのサポートベースとしてインドネシアを訪れていたGuy Bernfeldが参加。ここでしか見られない黄金のコラボレーションに歓喜した。
二夜目は、現代ジャズの申し子トランぺッター、Maurice Whiteがセッションにジョイン。Java Jazz Festivalで出演したトリビュートプロジェクトが不完全燃焼だったのか、フェスでのステージ以上に熱の入った演奏が披露される。彼のカリスマ性も相まって、まるで今夜の主役であるかの如く場を圧倒した。
その後しばらくして、大御所ソウルファンクグループであるSister Sledgeの現役ボーカル、Debbie Sledgeがジョイン。元々ジャズ畑出身でない彼女は、他のミュージシャンと異なりジャムセッションのルールや作法をあまり良く理解していない模様。気を利かせたセッションメンバーたちが「Feel Like Makin' Love」をセッション曲に選ばぼうと提案。
しかし、いざセッションが始まると、Debbieは始終歌いっぱなし。1コーラス終えて、各楽器のソロ回しに入るかと思ったら、まだマイクを握り続けている。Debbieも、進行があまり分かっておらず、とにかく歌い続けるしかなくなっている様子。収集付かなくなりつつあったジャムセッションだが、Mauriceが大ぶりなキューを出して、なんとか演奏を止めずソロ回しをサックスにパスした。彼のファインプレーに場は拍手喝采。
このように、JAMZ SESSION NIGHTは、その場に居合わせたミュージシャンが、打ち合わせ無し、事前リハーサル無しで、その場の空気に合わせてぶっつけでセッションをするからこそ、普段では見れないお茶目な姿や、彼らのクリエイティビティの本領を垣間見ることができる。
耳が疲れたらテラスでチルアウト
数時間にも及ぶジャズフェスを観た後、休む暇もなくJAMZ SESSION NIGHTに参加していると、流石に段々と耳が疲れてくる。そんな時は、一旦テラスへ避難してお酒でも飲みながら一休みがオススメ。ステージからガラスドア1枚隔ててつくられたテラスでは、心地よい音量で漏れ聞こえてくるジャムセッションの音色に耳を傾けながら、涼しい外の空気を浴びることができる。
また、同じく外の空気を浴びに来たアーティストや、タバコ休憩にやって来たミュージシャンと購入できるのもテラスの魅力。しばらくお酒やアーティストたちとの会話を楽しんだ後、Java Jazz会場から疲れてやって来たとあるバンド御一行にテーブルを譲り、その場を後にすることにした。
いかがでしたでしょうか
Java Jazz Festivalの興奮をさらに高めたいなら、JAMZ SESSION NIGHTへの参加は必須だ。熱狂的な音楽ファンが集い、一期一会の演奏が繰り広げられる特別な空間で、忘れられない夜を過ごしてみてはいかがだろうか。
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