今回はバルセロナ旅行での思いがけない体験から、スペイン旅をグレードアップさせるヒントをシェアします。それが、サグラダファミリアが見えるホテル選び。「ホテルは帰るためだけの場所だから安ければ安いほど良い」と普段はお考えのコスパトラベラーたちも、バルセロナでは少し考え方を変えることで、より良い体験ができるかもしれません。
バルセロナの現状 - 観光客だらけの現実
バルセロナといえば、ガウディの建築物や活気あふれるランブラス通りなど、魅力的な観光スポットが詰まった人気都市。しかしここ最近はその人気が故、オーバーツーリズムの問題が深刻です。どこに行っても長蛇の列、地元民からの冷ややかな視線、そしてスリや置き引きの危険と隣り合わせの観光体験…。「こんなはずじゃなかった」と感じる旅行者も少なくないはず。
そんな中でも比較的過ごしやすいのがアシャンプラ(Eixample)地区。格子状の美しい街並みが特徴的で、カサ・バトリョやカサ・ミラといったガウディ作品があるエリアです。私が今回泊まったホテルも、このアシャンプラ(Eixample)地区にありました。
予想外のアップグレードが旅を変えた
正直なところ私自身も、今回のバルセロナ旅行では、コスパと立地重視で普通の部屋を予約。「どうせ寝るだけだし」と思っていました。ところが、チェックイン時に「システムの都合で、ペントハウススイートにアップグレードします」と告げられて驚愕。冗談かと思いましたが、本当に最上階のペントハウスへ案内されました。
エレベーターで最上階に上がり、部屋のドアを開けた瞬間、目の前に広がる38m²の広々とした空間に言葉を失いました。ベッドエリアとリビングエリアが別々になった贅沢な造り、SMEGの冷蔵庫、Nespressoコーヒーメーカー…。でも本当のサプライズはテラスでした。
サグラダファミリアを独り占め - 観光の新しい形
なんと30m²のプライベートテラスからは、サグラダファミリアの「受難のファサード」が目の前に見えるではありませんか!朝、昼、夕方、夜と、一日を通して建物の表情が変わっていく様子を独り占めできる特等席です。
実は旅の計画段階で、サグラダファミリアが見えるルーフトップバーも予約していましたが、すぐにキャンセル。人混みに揉まれながら高いお金を払って飲む必要はなくなりました。自分だけのプライベートテラスで、好きな時間に好きなドリンクを飲みながら絶景を楽しむ方が遥かに贅沢です。
オーバーツーリズム時代の賢い旅行術
このペントハウス体験で気づいたのは、必ずしも観光地を隅々まで巡ることだけが旅の醍醐味ではないということ。特にバルセロナのようなオーバーツーリズムに悩む都市では、「いかに人混みを避けて質の高い体験ができるか」が重要です。
朝はテラスでコーヒーを飲みながらサグラダファミリアを眺め、午前中は空いている時間帯にマイペースに街歩き。昼過ぎから人が増えてきたら、再びホテルに戻ってプライベートな空間で休憩。夕方からは再び少し観光し、夜は混雑するバーに行く代わりに、テラスでワインを片手にライトアップされたサグラダファミリアを堪能する。
観光地で長蛇の列に並んだり、地元民からの冷たい視線を浴びたりするストレスから解放され、むしろホテルでの時間が旅の一番の思い出になり、忙しないコスパトラベラーとしては衝撃的な体験になりました。
結局どこのホテル?
説明の順番が前後してしまいましたが、この体験をさせてくれたのは「Europark」です。アラゴ通り323-325番地にあり、最寄り駅のジローナ地下鉄駅から徒歩6分という好立地。3つ星ホテルながら、設備やサービスの質は高く、屋上プール&テラスやフィットネスセンターも完備しています。
もちろん、常にアップグレードが期待できるわけではありませんが、オフシーズンやウィークデイの宿泊ならチャンスがあるかも。あるいは最初からペントハウススイートを予約してしまうのも、バルセロナ旅行の質を爆上げする方法としてはアリだと思います。
もちろん、ここ以外にもテラス付きの部屋を有したホテルや、部屋にテラスがついていなくともルーフトップバーやレストランを備えたホテルは多数あるので、ぜひ予算や空き状況を勘案しながら調べてみて下さい!
いかがでしたでしょうか
バルセロナのような人気観光地を訪れる際は、「ホテルは寝るだけの場所」という固定概念を捨てて、「旅の目的地そのもの」として選ぶのも一興。特にオーバーツーリズムで疲れる都市では、良質なホテルでの時間こそが最高の思い出になることも。
みなさんも次のバルセロナ旅行では、サグラダファミリアが見える部屋を選んでみませんか?人混みを避けながら、最高の景色を独り占めできる贅沢な体験が待っていますよ!