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【節約旅行】韓国で極限コスパ旅をするなら、ホテルの代わりにチムジルバンを使うべし!気になる利用方法や値段、使い心地は?【旅の裏技】

日本のお隣、韓国。日本からサクッと行ける海外旅行先として、ソウルや釜山などの都市部観光を中心に、長年根強い人気があります。しかし、近年は円安などの影響もあって、ホテル代がどんどん高騰してしまい、なかなか気軽に遊びに行けない場所になってしまいました。

ですがご安心を。円安の煽りを受けてもなお、そんな韓国旅行を、お得に楽しむ方法が残されています。本記事では、節約旅行をこよなく愛するコスパトラベラーの皆さんのために、可能な限り安く韓国で寝泊まりする裏技を紹介いたします。

ホテルの代わりにチムジルバンに泊まるべし

最初に結論を言ってしまいましょう。その裏技とは、ずばりホテルの代わりにチムジルバンを利用すると言うもの。

こんな話をしても、韓国好きの方々の頭の中にはきっとハテナが浮かぶかもしれませんね。けど至って大真面目。チムジルバンは、ホテル代わりとして激安に利用できる優れた施設なのです!

チムジルバンとは?

温泉マークが目印のチムジルバン。市街地の至るところにあります。

チムジルバンは、謂わば韓国式サウナ。日本でもたまに目にすることがありますが、岩盤浴みたいなスタイルで、比較的低温のサウナで汗を流すための、韓国の伝統的なサウナです。

日本で見かけるチムジルバンは、本当にただただ汗を流すだけのストイックなタイプのものが多いですが、本場韓国のチムジルバンは、サウナ機能だけでなく、プール、マッサージなどの施設の他、レストランも完備されていることが多く、まるで大型スーパー銭湯のよう。加えて、ふかふかのベッドがあるわけではないものの、24時間営業をしており、宿泊可能な施設が多いのが特徴です。

実際に韓国現地民の間でも、若者を中心に終電を逃しが後の行き先として重宝されており、友達と朝まで風呂に浸かったり寝たりして過ごすのがポピュラー。一泊の利用で1500~3000円程度と格安な上に、現地カルチャーも体感できるとなると、一石二鳥と言えますね。

固い床に男女ごちゃ混ぜで雑魚寝をするのがチムジルバンスタイル。これを良しとするか、悪しとするか?

ちなみに、チムジルバンでは先述の通りふかふかのベッドや布団で寝られるわけではなく、基本的に固い床にござを敷き、毛布一枚で寝る形になります。もちろん個室があるわけでもなく、仮眠室で雑魚寝をしたり、仮眠室が満員の場合は廊下で寝たりすることも。加えて、浴場・更衣室以外の空間は男女混合なので、寝るときももちろん男性女性構わず同じ空間で雑魚寝します。ちょっと日本の常識では考えられませんよね。

しかし、現地では至って普通の事で、基本的には危険な目に合うようなことはほとんどないらしい。女性の皆さまも、心理的な抵抗こそ感じざるを得ないものの、安全に利用することができます。むしろこの状況を現地ならではのローカル&ディープな体験だと捉えることができる方には、チムジルバンでの宿泊は旅のスパイスとなること間違いないでしょう。

仮眠室から溢れて廊下で寝る若者も多数。床が固いので翌朝は背中がバキバキになります。

利用方法

そんなチムジルバンの利用方法は至って簡単。ほぼ日本のスーパー銭湯と同様です。受付でレンタル着やタオル、仮眠用のござと毛布を借りて、あとは退店時まで自由に過ごすだけ。最近は会計処理用のICチップ入りリストバンドを着けるシステムの店も増えてきています。
滞在中は、貴重品は自分に割り当てられたロッカーの中に入れて管理します。男女別に分かれたロッカー兼更衣室で、館内着に着替えたらお風呂やサウナへ繰り出しましょう。

館内での服装

チムジルバンでは、館内着を着用します。イメージとしては、ビジネスホテルで貸してもらえるような簡易的なペラペラの上下パジャマセットです。館内ではずっとこの館内着を着たまま過ごし、寝るときもそのまま、サウナで汗をかくときもそのまま。汗でベトベトになった場合は交換をお願いすることもできます。

せっかくならサウナも満喫しよう

イヌイットの家みたいなサウナ。壁は全部塩でできています。

そして、チムジルバンに来たからにはただ寝泊まりするだけでは勿体ない。チムジルバンならではの、低温・多湿のじとじとサウナにも入って、旅の疲れを癒してみましょう。

チムジルバンにはいくつもの種類のサウナが入っており、それぞれで使われている石の材質や効能、温度等が異なります。今回私が利用したちチムジルバンは、塩の壁でできた発刊促進サウナや、石の壁でできたただただ暑いサウナなど、個性豊かなサウナが揃っていました。

ちなみに、チムジルバンでは館内の至るところにござを敷いて寝ることができますが、サウナの中で寝るのは控えましょう。現地民の慣れている方であれば良いかもしれませんが、不馴れな観光客がサウナの中で寝ると、誤って熟睡して、目が覚めたときには脱水症状で瀕死状態に、なんてことも有り得るので。

暗闇の中の灼熱サウナ。ここで寝てしまったら誰にも見つからずミイラになってしまうかもしれません、、

まとめ

今回は激安で泊まれる宿泊施設としてチムジルバンを紹介してきました。チムジルバンは、韓国旅行を安く、そしてディープに楽しむための有効な手段です。デメリットもありますが、メリットを理解した上で利用すれば、きっと満足度の高い旅行になるでしょう。


免責事項

上記の情報は一般的な情報提供のみを目的としております。チムジルバンのシステムは個々のお店によって異なるため、上記の情報はあくまでも参考としてご利用ください。