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サウジアラビアのマニアックお土産10選

サウジアラビアへの旅行。せっかく行くなら、UEAやカタールバーレーンなど他の湾岸諸国でも手に入る「なんとなくアラブっぽい」定番土産ではなく、サウジでしか手に入らない本当に特別なものを持ち帰りたいものだ。観光客向けの土産物屋に並ぶありきたりな品々ではなく、サウジの人々が実際に日常生活で使うリアルなアイテム。そんなマニアックなお土産こそが、あなたのサウジ旅行の本当の宝物になるはずだ。

この記事では、観光地を歩くだけでは見つけられない、サウジならではのマニアックなお土産10選を紹介する。

1. サウジ特有の淡いアラビックコーヒー

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サウジのコーヒー(カフワ)は他の湾岸諸国のものと明らかに違う。特徴は淡い琥珀色の液体で、他のアラブ諸国のように濃厚ではない(それでいてカフェインは強烈だ)。カルダモンの風味も強すぎず絶妙なバランスが取れている。リヤドならば、スーパー「アル・オタイム」で売っている一般家庭用の「アル・カフィール」ブランドの豆を買うと間違いない。観光客向けの高級パッケージではなく、地元の人が毎日飲んでいるものを選ぼう。サウジ人の家に招かれた際に出される、あの独特の味を自宅で再現できる。

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2. ハサウィ・レッドライス

サウジ東部のアル・ハサ地方でのみ栽培される赤米は、サウジ限定の特産品だ。独特の赤褐色と芳醇な香り、そしてもちもちとした食感が特徴で、地元の伝統料理「カブサ」に欠かせない食材。普通のスーパーの米売り場で売っている真空パックのものでOK。値段も手頃で、日本のお米とはまったく違う食感と風味を楽しめる。炊き方は少し難しいが、玄米の要領で、水加減を多めにして柔らかめに炊くのがコツ。

3. アシール地方のデーツハニー

サウジ南部のアシール山脈で採取される野生の蜂蜜、特に「シドル蜂蜜」は濃厚な風味と薬効で知られている。サウジアラビアのハチミツは、デーツ(ナツメヤシ)で育ったミツバチによってつくられており、それ故風味が日本のそれとはまるで異なる。また、味はもちろん、色合いも品種によって大きく違うから面白い。

観光客向けにきれいに包装されたボトルでなくても問題ない。地元の市場で無印のプラスチック容器に入っているものなど、地元の人が買うタイプを選ぼう。色が濃く、とろりとした粘度があるものが上質な証拠。朝食のパンに塗ったり、温かい飲み物に溶かしたりするだけで、サウジの山岳地帯の自然の恵みを感じられる。

4. ザムザムの水

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メッカの聖なる井戸から汲まれる「ザムザムの水」。イスラム教では特別な意味を持ち、健康や浄化の効果があるとされている。ザムザムの泉そのものはメッカで巡礼者のみがお目に掛かれるものだが、この泉から湧き出たザムザムの水は、サウジ国内の一般店でも見つけることができる。小さなボトルに入れ替えればかさばらないし、イスラム教徒の友人への特別な意味を持つ贈り物になる。味は少しミネラル感があり独特だが、その歴史的・文化的価値は計り知れない。

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5. タスビー(数珠)クリッカー

イスラム教徒が祈りの回数を数えるために使うタスビークリッカーは、サウジの日常風景の一部だ。伝統的なタスビーは数珠の形状をしているのだが、近年ではイスラムも積極的にテクノロジーを取り入れ、今やデジタルカウンター型のタスビークリッカーが主流。モスク近くの小さな雑貨店で売っている質素なプラスチック製のものが一番リアル。

観光客向けの装飾的なものも良いが、地元の人が実際に使っているシンプルなタイプを選ぼう。カチカチと音を立てながら数えるのが意外と癒される。さながら、かつて一世を風靡した「無限ぷちぷち」のよう。使い方は簡単で、親指でボタンを押すたびにカウンターが増えていく。祈りの時間でなくても、ストレス解消グッズとして使える。

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6. イガール

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こちらは男性向け。シュマグ(アラブの頭巾)を固定するための黒い輪「イガール」。サウジのベドウィンスタイルのものは太めで堅牢な作りになっており、他の湾岸諸国のものとは明らかに違う。地元の衣料品店で売っている無印の普通のものが本物だ。シュマグと一緒に持ってくると、今後中東を旅する時に文化的にも機能的にも便利。砂漠の強い日差しや風から顔を守ってくれるシュマグは、実用品としても優れているが、それをしっかり固定するイガールがないと本来の機能を発揮できない。セットで持っていれば、砂嵐の時の救世主になるだろう。

なお、シュマグはイガール無しで巻くこともできるが、その場合はオマーンスタイル、ないしは海賊巻きなどと呼ばれるスタイルになり、サウジ感は半減する。

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7. ミスワク(天然歯ブラシ)

サウジでは今でも多くの人が使う天然の歯ブラシ「ミスワク」。アラク樹の枝を使ったもので、地元のスーパーや薬局に行けば普通に売っている。観光客向けの装飾的なものではなく、パッケージのシンプルなやつが一番本物。使い方は簡単で、先端を噛んで繊維をほぐし、それで歯を磨くだけ。天然の歯磨き粉成分が含まれていて、使うと独特のスパイシーな味がする。抗菌作用もあり、現地の人は現代の歯ブラシと併用している。小さくて軽いので、旅行用の携帯歯ブラシとしても優れもの。

お土産を探すべき場所

観光客向けの土産物屋を使用しても良いが、ニッチなお土産品をお得に購入するなら以下の場所で探すべし:

  1. 地元のスーパーマーケット:「アル・オタイム」「パンダ」チェーンなどは食品系のお土産なら十分揃っている。特に現地の人で混雑する夕方から夜にかけて行くと、実際に地元の人が何を買っているのか観察できて参考になる。

  2. 地方都市の一般商店:たとえばシュマグやイガールを買うなら一般の紳士服屋さんを活用する。市場で売っているものよりも品質が良いし、観光客相手に値段をふっかけられる心配もない。

  3. モスク近くの雑貨店:タスビーやミスワクなど、イスラム教に関連する日用品を買うなら、地元のモスク周辺の小さな雑貨店が一番。金曜の集団礼拝後に立ち寄れば、地元の人々の生活の一部を垣間見ることができる。

まとめ:本物のサウジを持ち帰ろう

サウジアラビアの本当の魅力は、観光地化された場所ではなく、地元の人々の日常生活の中にある。観光客向けに作られた「なんとなくアラブらしい」お土産ではなく、サウジの人々が実際に使っているものこそ、本物の旅の記念になるだろう。

サウジアラビアは急速に変化している国だ。伝統的な暮らしと最先端の発展が混在する今だからこそ、本物のサウジを感じられるこれらのアイテムの価値は高い。次にサウジを訪れる機会があれば、ぜひこのガイドを参考に、マニアックなお土産探しの旅に出てみてほしい。

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