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オマーンの港町Surで海を眺めながらゆったりランチ - コスパ良好のAl Hawash Restaurant訪問レポート①

オマーンを西へとドライブする道中で、今回は港町Surに立ち寄り

オマーンの砂漠地帯ワヒバ・サンズ(Wahiba Sands)から、美しい渓谷ワディ・シャブ(Wadi Shab)へと向かう道中、私たちは古くからの港町スール(Sur)に立ち寄ることにしました。長時間のドライブで疲れた体に活力を与えるため、地元の味を楽しみながらゆっくりとした時間を過ごすことが目的です。そんな私たちの目的にぴったりだったのが、海を眺めながらオマーン伝統料理を楽しめるAl Hawash Restaurantでした。本記事では、そんなSurでのひとときについて紹介記事をお送り致します。

Surについて

スールを代表する灯台とダウ船の広がる風景

スールは、オマーン北東部のアッシャルキーヤ地方に位置する歴史ある港町です。かつてはアラビア半島とアフリカ、インド亜大陸を結ぶ交易の要衝として栄え、その名残は今も町のいたるところに感じられます。特に、スールの象徴とも言える「ダウ船」の造船所は今でも現役で、伝統的な木造帆船の製造技術を今に伝えています。

町の雰囲気は、オマーンの他の都市とは一線を画しています。近代的な建物が立ち並ぶマスカットとは異なり、スールでは伝統的な白壁の家々が立ち並び、のんびりとした時間が流れています。海岸線に沿って広がる町並みは、まるで時が止まったかのような趣があり、訪れる者を魅了してやみません。

スールの大人気レストラン「Al Hawash Restaurant」

Al Hawash Restaurantは、スールの海岸沿いに位置する地元で人気の食事処です。店内に一歩足を踏み入れると、そこには伝統と現代が融合した空間が広がっていました。座敷席には絨毯が敷かれ、壁にはオマーンの伝統装飾をモチーフにしたようなデコレーションが施されています。

あぐらをかくアラビアンスタイルで食事ができる座敷席

今回我々は座敷席ではなくテーブル席へと案内されました。窓際に配置されたテーブル席からは、青い海と白い砂浜が一望でき、まるで絵葉書のような風景を楽しむことができます。

モダンな雰囲気の窓際テーブル席

まさにスールの特等席。テーブルからは灯台が見えます。

魅力的な伝統オマーン料理

メニューを開くと、そこには様々なオマーン料理が並んでいます。地元の味を堪能するべく、今回の旅を同行してくれたベドウィンの青年であるクサイ君のおすすめに従っていくつか料理を注文しました。

ルビヤン・マシュイ(左)とファットゥーシュ(右)

1. カブサ(Kabsa):アラブ風ビリヤニ

カブサは、アラビア半島で広く親しまれている香り豊かな米料理です。オマーンでは、スパイシーな香りのするバスマティ米に、鶏肉やラム肉、魚などを組み合わせて調理します。Al Hawash Restaurantのカブサは、ほろほろと柔らかく煮込まれたラム肉と、香り高いスパイスで味付けされた米が絶妙なハーモニーを奏でていました。上にのせられたレーズンやナッツ類が、料理に甘みと食感のアクセントを加えています。

2. ルビヤン・マシュイ(Rubyan Mashwi):Surでとれた海老のグリル

スールは漁港としても有名で、新鮮な海産物が豊富に手に入ります。ルビヤン・マシュイは、その日に獲れた新鮮な大型エビ(おそらくジャンボエビやキングプローン)をグリルした料理です。エビはスパイスでマリネされ、グリルで焼かれており、外はカリッと香ばしく、中はプリプリとした食感を楽しめます。エビ本来の甘みと旨みが存分に引き出されており、添えられたレモンを絞りかけると、さっぱりとした酸味が海老の味を一層引き立てます。新鮮なトマトのスライスも添えられており、彩りも鮮やかです。この料理は、スールの海の恵みを存分に味わえる一品でした。

このレストランでは、スールで採れたての魚介類をつかった料理が売り。

3. ファットゥーシュ(Fattoush):レバント風サラダ

ファットゥーシュは、中東地域で広く親しまれている爽やかなサラダです。Al Hawash Restaurantのファットゥーシュは、見た目にも鮮やかで食欲をそそります。クリスピーに揚げたピタパンの小片が、みずみずしい野菜と絶妙に調和しています。トマト、キュウリ、ラディッシュなどの新鮮な野菜に、パセリやミントのようなハーブが加えられ、爽やかな香りが広がります。

特に印象的だったのは、赤く輝くザクロの実です。噛むとプチプチとした食感と甘酸っぱい味わいが口の中に広がり、サラダ全体に深みと複雑さを与えています。さらに、スマックというスパイスを使ったドレッシングが全体をまとめ上げ、酸味と旨味のバランスが絶妙でした。暑いオマーンの気候にぴったりの、さっぱりとした味わいながら栄養も満点のこのサラダは、私たちの疲れた体に活力を与えてくれました。

これらの料理は、どれも絶妙な味付けで、オマーン料理の奥深さを感じさせてくれました。特に印象的だったのは、スパイスの使い方です。刺激的すぎず、かといって物足りなさも感じさせない、絶妙なバランスが取れていました。

また、料理の盛り付けも美しく、目でも楽しめる工夫がなされていました。カブサは大きな銅製の皿に盛られ、色とりどりのスパイスやハーブが上にあしらわれています。ルビヤン・マシュイは、白い大皿に海老が放射状に並べられ、レモンとトマトが鮮やかなアクセントを添えていました。ファットゥーシュは、白い楕円形の皿に鮮やかな色彩で盛り付けられ、まるで芸術作品のような美しさでした。

いかがでしたでしょうか?

今回は、オマーンの港町Surで海を眺めながらゆったりランチを楽しめるAl Hawash Restaurantでの食レポをお送り致しました。次回記事では、レストランの外を出て、Surの雰囲気を味わってみた際の様子についてお届けしたいと思います。

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