
懐かしくて新しい、そんな不思議な魅力を持つ中国の国民的キャンディー「大白兎奶糖(ダーバイトゥナイタン)」。空港や一般的な商店で見かけるのは定番のミルク味が主流ですが、実は知る人ぞ知る様々なフレーバーが存在するんです。今回は、上海の観光名所「豫園」と「田子坊」にある専門店での体験をもとに、その豊富な味の世界についてご紹介します。
大白兎奶糖とは?歴史ある中国の国民的キャンディー
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大白兎奶糖(White Rabbit)は、1959年に中国・上海で誕生したミルクキャンディーです。名前の由来は、パッケージに描かれた白いウサギから。「大白兎」は中国語で「白うさぎ」、「奶糖」は「ミルクキャンディー」を意味します。創業当初から変わらない真っ白なウサギのイラストと、キャンディーを包む食べられる米紙は、このお菓子のトレードマークとなっています。
中国では、お正月や結婚式などのお祝い事に欠かせないお菓子として愛されてきました。実際、筆者が中国の友人に聞いてみると、「子供の頃からの思い出の味」「おばあちゃんの家に行くと必ずあった」といった声が聞かれ、その愛され方が伝わってきます。
定番のミルク味の魅力

まずは、大白兎奶糖の代名詞とも言えるオリジナルのミルク味(原味)についてご紹介しましょう。一口食べると、濃厚な生乳の味わいが口いっぱいに広がります。原料には上質な生乳が使用されており、その本格的な味わいは多くのファンを魅了してきました。
特筆すべきは、キャラメルのようなコクがありながら、後味はさっぱりとしている点。甘すぎず、でも満足感のある絶妙な味わいです。また、口の中でゆっくりと溶けていく食感も特徴的。硬すぎず柔らかすぎない、絶妙な硬さに仕上げられています。このバランスの取れた美味しさこそが、60年以上もの間、愛され続けている理由なのでしょう。
上海の専門店で出会える多彩な味わい

上海では、豫園商城と田子坊の2箇所に大白兎奶糖の専門店があります。特に豫園の店舗は、伝統的な中国建築の中にモダンな要素を取り入れた空間で、観光客に人気のスポットとなっています。古き良き上海の雰囲気を感じられる豫園で、伝統的なお菓子を購入できる素敵な体験ができます。

店内には、ノーマル味から様々な変わり種まで、所狭しと商品が並んでいます。豫園という立地柄か、外国人観光客も多く、店員さんは簡単な英語での対応も可能。試食もできるので、気になる味を実際に確かめてから購入することができます。

知られざるフレーバーの世界

空港や一般的なお店では、クラシックなミルク味しか出会えないことがほとんど。しかし、専門店に足を運ぶと、驚くほど豊富なバリエーションに出会えるんです。その数なんと15種類以上!それぞれの特徴的な味わいをご紹介しましょう。
伝統的な中国の味わい系からは、紅豆(ホンドウ)味があります。あずきの風味とミルクの調和が絶妙で、和菓子のような親しみやすさがあります。桂花(グイフア)味は、中国を代表する香り高いキンモクセイの花の風味が特徴的。玉米(ユーミー)味は、とうもろこしの優しい甘さが魅力です。
フルーティーな系統も充実しています。香蕉(シャンジャオ)味は、バナナの甘さとミルクの相性が抜群。榴蓬(リュウホウ)味は、ドリアンの濃厚な風味をキャンディーで表現。芒果(マンゴー)味は、トロピカルな香りが魅力的です。

スイーツ系のフレーバーも見逃せません。巧克力(チャオクーリー)味は、チョコレートとミルクのハーモニーが楽しめます。椰奶(イェナイ)味は、ココナッツミルクの爽やかさが特徴。酸奶(スアンナイ)味は、ヨーグルトの程よい酸味がアクセントになっています。
意外な組み合わせにも挑戦しています。芥末(ジェーモー)味は、わさびの風味が効いた意外性のある一品。話梅糖(ホアメイタン)味は、梅の酸っぱさとミルクの不思議な調和を楽しめます。清涼奶糖(チンリャンナイタン)味は、さわやかなミント風味が特徴です。
お茶系のフレーバーも充実。珈琲(カーフェイ)味は、コーヒーの香り高い大人の味わい。抹茶味は、日本でもお馴染みの抹茶の風味を中国流にアレンジしています。
そして、ナッツ系の代表格として、花生牛乳糖(ホアションニュウナイタン)があります。ピーナッツの香ばしさとミルクの甘みが絶妙なバランスを見せています。
パッケージデザインの進化

伝統的な白ウサギのデザインは健在ですが、近年ではポップでカラフルなパッケージも登場。特に若い世代をターゲットにした限定デザインや、季節限定フレーバーのパッケージは、SNS映えする可愛らしさで人気を集めています。
豫園と田子坊の専門店では、オリジナルデザインの缶入りギフトセットも販売されており、お土産として人気を集めています。缶のデザインは、レトロモダンな上海の街並みをモチーフにしたものから、現代的なポップアートまで、バリエーション豊か。キャンディーを食べ終わった後も、小物入れとして使える実用性も魅力です。

食べ方の工夫とアレンジレシピ
大白兎奶糖の特徴である米紙の包み紙は、実は食べられることをご存知でしょうか?この米紙は、キャンディーが包み紙にくっつくのを防ぐために使用されています。食べる際は、外側の包装紙を剥がした後、米紙ごと口に入れることができます。
また、最近では様々なアレンジレシピも人気です。お湯に溶かしてホットミルクドリンクにしたり、電子レンジで温めてトーストに塗ったり。SNSでは、大白兎奶糖を使ったスイーツレシピも数多く投稿されています。専門店では、これらのアレンジレシピを参考にした商品開発も行っているそうです。
お土産選びのポイント

中国のお土産として人気の高い大白兎奶糖ですが、購入時には賞味期限をチェックすることをお勧めします。特に夏場は、高温多湿の環境で溶けてしまう可能性があるので、涼しい場所での保管が必要です。
また、偽物も出回っているので、信頼できる店舗での購入をお勧めします。正規品は、パッケージの印刷が鮮明で、キャンディーの形や包装も丁寧です。豫園や田子坊の専門店では、品質管理が徹底されており、安心して購入することができます。
まとめ:進化し続ける伝統的キャンディー
60年以上の歴史を持ちながら、現代に合わせて進化を続ける大白兎奶糖。伝統的な味わいを守りながら、新しいフレーバーやデザインで若い世代の心もつかんでいます。
上海を訪れる際は、豫園か田子坊の専門店で様々なフレーバーを試してみてください。特に豫園は、他の観光スポットと合わせて訪れやすい立地にあり、伝統的な中国の雰囲気も楽しめるのでおすすめです。きっと、あなたの「推し」フレーバーが見つかるはずです。
なお、日本でも一部のアジア食材店やインターネットショップで購入することができますが、フレーバーの種類は限定的です。本場上海ならではの豊富な品揃えを楽しむなら、やはり専門店での購入がお勧めです。懐かしくて新しい、そんな魅力的なお菓子との出会いが、きっと中国旅行をより思い出深いものにしてくれるはずです。
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