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ATMでお金が引き出せる?モルディブ両替事情のデマに騙されるな!2024年2月最新情報まとめ

こんにちは、コスパトラベルライターのさがみです!今回、リフレッシュのためモルディブへ行ってきたのですが、両替に関して色々と気づきがありましたのでシェア致します。端的に言えば、ネットや有名旅行ガイド上の情報は不正確なデマばっかりだということがわかりましたので、2023年11月時点の最新情報をお届けいたします!

ネットや有名旅行ガイドでよく見かける、デマを含んだモルディブの両替事情

ネットやガイドブック等では、モルディブ国内の両替事情について一般的に下記のような説明がされています。

モルディブでは現地通貨「モルディビアン・ルフィア(MVR)」と共に米ドル(USD)が多く流通しており、米ドルさえ用意しておけばどこに行っても困らない。また、クレジットカードを持っていけば国中に設置されているATMを使用してお金を引き出すことができるが、米ドルはリゾートアイランドやローカルアイランド(現地住民の住んでいる有人等)では引き出せないので、マレ市内もしくはヴェラナ国際空港内のATMを使用すること。現地人も日常的に米ドルを使用するため、モルディビアン・ルフィアはほとんど使う機会がなく、余ったとしても後から米ドルや日本円に両替することはできないため、引き落とす際は最小限にとどめる必要がある。

これはほとんどのネット情報やガイドブック上の説明に共通する内容ですが、実はたくさんのデマ(不正確な情報)が紛れ込んでいます。一つ一つ解説していきましょう!

1. モルディブの現地通貨、モルディビアン・ルフィア(MVR)は現地のATMで引き出せる⇒これは本当!

まず、モルディブ国内では本当にATMを使用してお金を引き出すことができるのか。安心してください、これは本当です。予め海外キャッシングが有効になっているクレジットカードであれば、キャッシング限度内であれば自由に現地通貨「モルディビアン・ルフィア」を引き出すことができます。しかも、キャッシングを利用して現地通貨を引き出すことで、日本で日本円⇒ドルへ両替する場合の手数料よりも手数料を大きく抑えることができます!

ただし注意なのが、現地のATMで引き出せるのはあくまでモルディビアン・ルフィアのみです。ネット上の通説とは異なり、実は現地では米ドルを引き出すことはできません

2. マレ市内やヴェラナ国際空港のATMを使用すれば米ドルを引き出せる⇒これはデマ!

次はデマのご紹介。「マレ市内やヴェラナ国際空港のATMを使用すれば米ドルを引き出せる」という説明をガイドブックで読んだのに、そんな馬鹿な!と思う方も多いことかと思います。ですがこの度検証した限り、外国観光客がモルディブ国内で米ドルを入手できる手段は、空港内等のATMを含め一切ありませんでした。一旦モルディビアン・ルフィアでお金を引き出して、両替商でドルに換えてもらおうとも考えましたが、「米ドルはモルディブ法定通貨ではない」との一言でバッサリ断られました。

空港やマレ市内には、確かに米ドル札の引き落としに対応したATMもいくつか見かけます。ですが、これはすべて現地銀行が発行するデビットカードにのみ対応した機器で、実質モルディブ現地人のみが使用できるものとなります。そのため、現地で米ドル紙幣を引き出せることをアテにして、米ドルを十分に用意しないままモルディブへ到着してしまうと大変な苦労をしてしまうかも・・・

3. モルディビアン・ルフィアはほとんど使う機会がない⇒これはデマ!

最近X(旧Twitter)で「美しすぎる紙幣」として話題の1000ルフィア(1000 Rufiyaa)紙幣https://www.themaldivesexpert.com/4957/money-matters-the-dhivehi-rufiya/

ですがご安心を!確かに、ネット上では「現地では米ドルが主な決済手段なので、モルディビアン・ルフィアを使う機会はほとんどない」という説明を多く見かけますが、これは全くのデマです。正直言って、米ドル紙幣なんてほとんど必要ありません

マレやフルマーレはもちろん、小さな有人島まで、基本的に現地コミュニティではモルディビアン・ルフィアばかりが使われています。現地の人たちは日常生活において米ドルは全くと言っていいほど使用しません。そのため、タクシーはもちろん、ローカルマーケットやティーショップ、お土産屋さんなど、すべての会計は基本的にはモルディビアンで支払うことになります(米ドルで払いたい、と言えば大抵の場合米ドル換算して応えてくれますが、手間になりますし現地の感覚ではあまり一般的ではありません)。

 

リゾートアイランドの場合はどうかと言うと、宿泊代、食事代はもちろんのこと、水上アクティビティやちょっとしたお土産代まで、全てクレジットカードで支払うことができるので、ここでもわざわざ米ドル紙幣を用意する必要はありません。

ではどんな時に米ドルが必要かというと、強いて挙げるとすればリゾートホテルでスタッフさんにチップを渡す時くらいでしょうか。モルディビアンルフィアよりも米ドル札で渡したほうがスマートな気がしますが、これも別にそんなマナーがあるわけではないので、正直言って必要ないかもしれません(ちなみに知人はユーロ札でチップを渡していました)。

4. モルディビアン・ルフィアを引き出す際は最小限にとどめるべき⇒デマではないが、使い道はいくらでもある!

これまで説明してきた通り、現地で現金を引き出す場合はモルディビアン・ルフィア一択となってしまいますが、モルディビアン・ルフィアはマイナー通貨である故に、あとから米ドルや日本円に再両替することができず、余らせると困ってしまう、という説明をよく見かけてきました。

確かに、一度引き出したモルディビアン・ルフィアを別の通貨に両替することはできませんし、日本に持って帰っても使えないので、引き出し過ぎないよう気を付けるべき、というのは一理あります。ですが、意外と多めに引き出したルフィアが旅の中で役に立つこともありますよ!

前述の通り、マレ市内を含む有人島では、どんなサービス・商品を購入する場合にも基本的にモルディビアン・ルフィアで支払うことになるので、思っている以上に使い道が多いと思います。また大抵の場合、会計時にモルディビアン・ルフィア、米ドル、クレジットカードを組み合わせて使用することができるので、例えば一つの会計においても「700MVRの商品を、500ルフィア紙幣+10ドル紙幣+残り差額分をクレジットカード決済で買う」などという組み合わせ方ができます。

旅の最後でモルディブ土産をたくさん買うことになるかと思いますが、その時に上記の通貨組み合わせ決済を駆使して、手持ちのモルディビアン・ルフィアを全て使い切ってしまえば効率的ですよね!

いかがでしたでしょうか?

今回は、実際に現地で検証をした最新の実態をもとに、モルディブの正しい両替事情について説明してきました!基本的には海外キャッシング可能なクレジットカードさえあればまず現地で困ることはありませんが、皆様の旅行プランに合わせて、滞在先での決済手段を入念に確認しておくことをお勧めしてます。

一般的には、予備を含めてキャッシング可能なクレジットカード3枚+米ドル現金100ドル程度を用意して渡航すると困ることはないでしょう!

 

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