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【移動編】フィジー離島の「Yaqeta Village」で伝統的ホームステイ② セブセブ(カヴァ)調達からYasawa Flyerでの船出まで

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前回の記事では、Yasawa Homestaysの予約から村の独特なルール、そして覚悟を持って予約を確定するまでの準備編を綴った。

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今回は、実際の移動日の様子をレポートする。村に入るために必須のセブセブ(カヴァの根)の調達、ナンディの街歩き、そしてYasawa Flyerへの乗船だ。

朝6時、ナンディ空港到着

フィジー航空の早朝便で、朝6時過ぎにナンディ国際空港に到着した。当初の予定より少し遅れたので、やや焦る。Yasawa Flyerの出発時刻は8時45分。出発港であるPort Denarauまで直行すればいいわけではない。途中で地元の市場に寄って、セブセブ(Sevusevu)としてカヴァの根を購入しなければならない。

前回説明した通り、セブセブとは村を訪れる余所者が首長に贈る伝統的な贈り物で、これなしでは村に入れない。カヴァの根は空港やフェリー乗り場では売っていないため、必ずナンディ市内の市場で購入する必要がある。

入国審査を抜け、タクシーを捕まえてナンディ中心地のNadi Marketへ向かった。

カヴァとは何か

本題に入る前に、カヴァについて少し説明しておこう。

カヴァ(Kava)は、フィジーでは「ヤコナ(Yaqona)」または「ワカ(Waka)」とも呼ばれる植物で、同時に、その根から作られる伝統的な飲み物のことも表す。南太平洋の島々、特にフィジー、トンガ、サモア、バヌアツなどで何世紀にもわたって儀式や社交の場で飲まれてきた。

カヴァの根を乾燥させて粉末にし、水と混ぜて飲む。味は非常に独特で、土臭く、やや苦みがあり、舌に軽い痺れを感じる。この痺れは、カヴァに含まれる「カヴァラクトン」という成分によるもので、鎮静作用やリラックス効果があるとされている。不安を和らげ、筋肉の緊張をほぐし、社交の場で心を開きやすくする効果があるという。言うならば、ちょっとアルコールのような、或いは大麻のような効能を持った植物なのだ。

フィジーでは、村の集会や首長との謁見、重要な決定をする際、そして夜の社交の場でカヴァが飲まれる。セブセブの儀式でカヴァの根を贈るのは、「私たちはあなたの文化を尊重し、共に時間を過ごしたい」という敬意の表れなのだ。

カヴァの実際の味や飲んだ感想については、別途詳しく記事にする予定だ。

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Nadi Marketでカヴァを購入

さて、朝早くから営業しているNadi Marketに到着。野菜、果物、肉、そして様々な生活用品が売られている。地元の人々で賑わう市場の雰囲気は、観光地とは全く違う生活の匂いがする。

市場の中を少し歩くと、いとも容易くカヴァを売っている一角を発見した。木の根のような、茶色い束が山積みにされている。太さは親指から腕くらいまで様々で、長さも50cmから1m以上あるものまである。中には新聞紙できれいに包装されているものもあり、これがセブセブ向けのようだ。

束で売られているセブセブ用のカヴァ

店主に金額を聞くと、一束39フィジードルだという(1フィジードル=約80円換算で約3,000円)。

思ったよりかなり高い!ふっかけられているのかと一瞬疑ったが、確かに包装紙に「$39」と手書きで書いてある。

後で村で聞いて分かったのだが、カヴァは最近値上がりしているらしい。カヴァの栽培には広大な敷地と豊富な水が必要で、屋内環境でしか栽培できない。メイン島(ビティレブ島)では条件が整った場所で栽培されているが、離島では十分な土地と水を確保するのが困難なため、ほとんど栽培されていない。そのため離島では入手困難で、あったとしても本島から運ばれてきた高価なものになるという。

迷っている暇もあまりないので購入を決めた。店主は新聞紙で包まれた束を手渡してくれた。ずっしりと重い。これにてミッション完了。

結局購入した39ドルのカヴァ

ちなみに、サイズについては最低でも500g以上が推奨されているが、正確に重さを測ることはできない。見た目と店主の言葉を信じるしかない。グループの人数が多ければ、より大きな束を用意すべきだが、私たち2名の場合、このサイズで十分だろうと判断した。

ナンディの街を少し散歩

せっかくナンディ中心地まで来たので、少しだけ市内を散歩することにした。目抜き通りに沿って歩く。

市場から歩いてすぐのところに、Sri Siva Subramaniya Swami Templeという有名なヒンドゥー寺院がある。南半球最大のヒンドゥー寺院とも言われ、その建築は圧巻だ。カラフルで装飾的な塔(ゴプラム)が青空に映える。フィジーにはインド系住民が多く、彼らの信仰の中心地の一つがこの寺院だ。

ナンディは一見スバに次ぐ第二の都市だと勘違いされがちだが、実はかなり小さい町だ。正直、かなり田舎で、これといって特別な見どころがあるわけでもない。目抜き通りには商店が並んでいるが、観光客向けというよりは地元の人々の生活に密着した店が多い。

ただ、地元の人々の暮らしが垣間見える雰囲気は悪くない。フィジー系、インド系、そして中華系の人々が混在し、それぞれの文化が共存している様子が感じられる。

時間もあまりないので、短い散歩を終えてタクシーでPort Denarauへ向かった。

Port Denarauでチェックイン

Port Denarauはナンディから車で15分ほどのマリーナだ。ここから多くのリゾートアイランドやヤサワ諸島へのフェリーが出ている。リゾート開発されたエリアで、ナンディの雑多な雰囲気とは対照的に、整備された観光地という印象だ。

マリーナに到着すると、かなりの混雑だった。年末のピークシーズンということもあり、多くの観光客がフェリーを待っている。カウンターで予約照会をしてチェックインする必要があるのだが、かなりの人が並んでいる。列というよりは群衆に近い状態で、グイグイ行かないと自分の番はなかなか回ってこない。南国特有の、ゆったりとした時間の流れを感じる。

結局、時間がカツカツになってしまい、大きな荷物を預ける余裕がなくなった。大きなリュックを背負ったまま乗船することになった。

Captain's Loungeへのアップグレード

ところで今回、一般の席ではなく「Captain's Lounge」という上位座席にアップグレードしていた。

事前に調べた写真を見る限り、一般席はかなり狭そうな座席で、それで4時間の船旅はかなりきついのでは?と思い、数千円分の追加料金を払って予約していた。果たしてこの判断が吉と出るか凶と出るか。

次回へ続く

こうして、カヴァの調達、ナンディでの短い街歩き、そしてPort Denarauでのバタバタとしたチェックインを経て、いよいよYasawa Flyerに乗船することになった。

手に持つ新聞紙に包まれたカヴァの束は、単なる土産物ではない。これから訪れる村に入るための、敬意の証だ。この束が、私たちと村の人々をつなぐ最初の架け橋になる。

次回は、実際の船旅の様子、Yaqeta村への到着について詳しくレポートする。

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