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青の町シディ・ブ・サイドで夕焼けを眺めるなら「Cafe des Nattes」へ。街一番の特等席からの絶景を見逃さないための事前知識

今回は、夕暮れ時のSidi Bou Saidの魅力をお伝えします。

チュニジアの宝石とも呼ばれる白と青の町、シディ・ブ・サイド(Sidi Bou Said)。地中海に面したこの美しい町は、その独特な建築様式と鮮やかな色彩で世界中の観光客を魅了し続けています。しかし、多くの人が昼間の眩しい景色に目を奪われる一方で、夕暮れ時のシディ・ブ・サイドが秘めている魔法のような美しさを見逃してしまっているのです。今回は、この青の町で最高の夕日を楽しむための秘密の場所、そして知っておくべき重要な情報をご紹介します。

シディ・ブ・サイドの夕日:昼とは異なる魅力

昼間のSidi Bou Saidは白と青、そしてブーゲンビリアのピンク色が目映い

シディ・ブ・サイドと言えば、真っ白な壁に青い窓枠やドアが映える町並みが有名です。青空と白壁のコントラストが美しい昼間の光景は、確かに息をのむほどの美しさです。しかし、夕暮れ時になると、この町は全く異なる表情を見せてくれます。

太陽が地平線に近づくにつれ、町全体が黄金色に染まり始めます。白壁は柔らかなオレンジ色に変わり、青い窓枠や扉は深みを増していきます。地中海の水面は夕日を反射し、キラキラと輝きます。空は赤や紫、オレンジのグラデーションで彩られ、まるで絵画のような光景が広がります。

空に広がるグラデーションカラーが、青い街並みと調和するトワイライトタイム

昼間の喧騒が落ち着き、町は穏やかな雰囲気に包まれる夕暮れ時。カフェのテラスでくつろぐ地元の人々、夕日を撮影する写真愛好家、手をつないで散歩するカップルなど、様々な人々が思い思いに夕暮れのひとときを楽しんでいます。

しかし、この美しい光景を楽しむには、ちょっとしたコツが必要です。なぜなら、シディ・ブ・サイドは年中観光客で賑わう人気スポットだからです。

シディ・ブ・サイドの混雑:穴場を見つける難しさ

シディ・ブ・サイドは、その美しさゆえに一年中観光客で賑わっています。特に夏のハイシーズンには、狭い路地や展望スポットは人で溢れかえります。ピーク時間帯においてはレストランやカフェに入るのも一苦労で、予約なしではほとんど望みがないほど。

このような状況の中で、夕日が綺麗に見えるカフェを見つけるのは至難の業です。多くの人気スポットは早い時間から満席になってしまい、立ち見で夕日を眺めるしかないこともあります。また、建物が密集している町の構造上、西側に開けた視界を持つ場所自体が限られています。

そんな中、私たちは地元の人々のアドバイスを頼りに、夕日鑑賞に最適な場所を探し求めました。そして運良く、シディ・ブ・サイドで最高の夕日を楽しめる特等席的カフェを見つけることができたのです。

Cafe des Nattes:夕日鑑賞の穴場スポット

黄色いエントランスが目印のCafe des Nattes

その特等席的カフェの名は「Cafe des Nattes(カフェ・デ・ナット)」。シディ・ブ・サイドのメイン通りに面しながらも、少し小高い場所に位置するこのカフェは、町の喧騒から少し離れた静かな空間を提供してくれます。

Cafe des Nattesの魅力は、なんと言ってもその立地にあります。カフェは西側に向かって開けた視界を持っているため、夕焼け色に染まったシディ・ブ・サイドの町並みを一望することができます。テラス席からは、赤く染まっていく空と、その下で輝く白と青の建物群のコントラストを楽しむことができるのです。

屋内は伝統的なチュニジア様式のつくりに

カフェの内装もシディ・ブ・サイドの雰囲気にぴったりとマッチ。伝統的なアラブ風の装飾が施された内部は、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気。壁にかけられた絨毯や、繊細な模様が彫られた木製の家具など、細部にまでこだわりが感じられます。

しかし、夕日を楽しむならやはりテラス席がおすすめ。オレンジ色に染まった街並みを眺めながら、ゆったりとしたトワイライトタイムを過ごすことができます。

Cafe des Nattesのメニュー:夕日と共に楽しむ軽食とドリンク

Cafe des Nattesでは豊富なカフェメニューを揃えているため、夕日を眺めながら軽食やドリンクを楽しむことができます。私たちは今回、暑い日差しを乗り越えた後の喉の渇きを癒すために、さっぱりとしたストロベリースムージーを注文しました。フレッシュなイチゴの酸味と甘みのバランスが絶妙で、夕暮れ時の涼しい風と相まって最高のリフレッシュになりました。

ここのメニューは豊富で、スムージー以外にも様々な選択肢があります。地元の人々に愛されているミントティーはもちろん、軽食やスイーツも充実しており、フルーツをたっぷり使ったケーキやチョコレートケーキ、色とりどりのアイスクリームサンデーなど、おやつにも持ってこいな品揃えの充実っぷり。

夕日鑑賞のベストタイミング:事前準備のコツ

さて、そんなCafe des Nattesで最高の夕日を楽しむためには、少し事前準備が必要です。まず重要なのは、その日の日の入り時間を確認しておくこと。夕日の時間は季節によって大きく変わるため、インターネットや現地の天気予報で正確な時間を調べておきましょう。

日の入り時間がわかったら、それより約20分前にはカフェに到着しているのが理想的です。これには二つの理由があります。一つは、ゆっくりと席に座り、飲み物や軽食を注文する時間的余裕を持つためです。もう一つは、最高の席を確保するためです。

日の入り直前になると、夕焼けを見るために観光客が増え始め、特にテラス席は瞬く間に埋まってしまいます。早めに到着することで、西向きの絶景が楽しめる席を選ぶことができるというわけです。

涼しくなり、猫も活動を始める夕暮れ時

また、季節によっては肌寒くなる場合もあるので、薄手のジャケットやストールを持参するのも良いでしょう。夕暮れ時は気温が急激に下がることがあるため、快適に過ごせるよう準備しておくことをおすすめします。

ちなみにテラス席には電源コンセントはありませんので、事前にカメラやスマートフォンのバッテリー残量も確認しておきましょう。シディ・ブ・サイドの夕日は、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景です。この美しい瞬間を写真や動画に収めたくなること間違いなしですから、十分な撮影準備をしておくことが大切です。

夕焼け鑑賞の魅力:時間と共に変化する景色

Cafe des Nattesのテラスに座り、日が沈んでいく様子を眺めていると、時間の経過と共に刻々と変化する景色に魅了されます。最初は鮮やかな青色だった空が、徐々にオレンジや赤、紫へと変化していきます。日没の時間が近づくにつれ、その光は町全体を黄金色に染め上げます。

白い建物の壁面は、夕日の光を反射して温かみのある色調に変化し、青い窓枠や扉はより深い色合いを帯びていきます。遠くに見える地中海の水面は、夕日を映して輝き、まるで宝石をちりばめたかのような美しさです。

そして日没を向かえると、街中に響くマグリブ(日没の礼拝)の音色。モスクから轟く神聖な音色が、チュニジアの夕暮れを一層エキゾチックに引き立たせてくれます。

夜になると暖かい光でライトアップされる街並みが楽しめます

夕日が沈んだ後も、しばらくの間は空に美しい残光が残ります。この時間帯、シディ・ブ・サイドの町は幻想的な雰囲気に包まれます。「A Night in Tunisia」なんて曲名のジャズナンバーもありますが、チュニジアの夜は本当に美しい。街灯が徐々に灯り始め、昼間とは全く異なる魅力的な夜の顔を見せ始めるのです。

いかがでしたでしょうか?

シディ・ブ・サイドの夕焼けは、訪れる人の心に深く刻まれる特別な体験です。Cafe des Nattesのテラス席から、青と白の町が黄金色に輝く瞬間を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。それは、チュニジア旅行の中でも最も心に残る思い出の一つとなるはずです。